葉桜の季節に・・・読み終えて

 歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」読み終えました。確かに、最後に大どんでん返しのトリックがありました。いわゆる「叙述トリック」です。が私には、「これってあり」ってな感じです。それに、古屋節子が蓬莱倶楽部に取り込まれる過程や、人物描写に深みがないと云うか、雑に感じられます。これも「叙述トリック」のせいでしょうか。
 また、やくざに潜入する部分は必要ないのでは。411頁中72頁を割いて、やくざの組潜入記がある。前後2章に分かれており、後部では章題が「成瀬将虎、二十歳の挫折」だ。このタイトルなど「叙述トリック」のためとしか思えない。そうだとすれば、私は好きになれない。これでは「何でもあり」になってしまいそうだから。
 「叙述トリック」のために、本筋とは全く関係ないエピソードが72頁にわたって描写されている。これは、矢っ張り「超長編小説」でしょう。

質問冒頭に故事成語のうんちくを語る・・・・深山たかし議員

 やっと市議会議事録が公開されました。もう少しスピーディに出来ないモノか。どれだけの職員が関わっているのか知りませんが、せめて5月初めには公開して欲しい。「議会便り」の前後にはお願いしたいモノです。
それはともかく、深山たかし議員が、自身の議会リポートで「図書館建設関連予算を組み替える動議」について、「執行部が提案してきた全ての議案に対し批判する姿勢に疑問を感じ」「提案理由も建設的な内容には、なっていない」とある。
 では、深山議員はどんな質問をしているのでしょうかと、議事録を見てみました。質問冒頭に「私は、学生時代に論語、孟子、十八史略など学びました」と言い、「矛盾」「五十歩百歩」「まず隗より始めよ」など故事成語のうんちく(説明)をしています。これだけ前振りがあれば、質問に関係があるのかと思われるが、一切関係はない。何のための故事成語なのかと思いきや、「平成29年度当初予算提案説明に見る島村市長の先見性、英断に賛意を示すものです」、これが言いたいがための「前振り」だったんですね。なぜ故事成語なのかと思った方は、「平成29年度当初予算提案説明」を見てください。市長に思いを寄せるのは勝手ですが、市政のチェックはしっかりやってもらいたいモノです。
 深山議員にだけ、なぜ厳しいのと言う方もいますが、議員30名のなか、広く市民に情報発信している議員は、数えるほどです。新図書館賛成派では深山議員だけです。私とは考えが違うわけですから、当然深山議員には厳しくなります。個人的に何かあるわけでは一切ありません。

これは・・・読み始めての感想

 何か面白い本はないかとネットをさまよっていたら、SMAPのXXがお勧めの本と云うことで、歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」が目についた。サーチしてみると、なかなか評判作のようだ。歌野晶午は短編集「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」の一冊しか読んでいないが、まずまずの感触だったので、早速借りて読むことにした。
 しかし好みというモノは如何ともしがたく、読み始めてすぐに、この本は私の好みではないと感じた。と同時に、最近読んだ東野圭吾「超・殺人事件」の「超長編小説殺人事件」を思い出した。たとえば「葉桜の季節に君を想うということ」の一節をあげれば、「三越湯から戻ってテレビのナイター中継を見ていたらケータイが鳴った」とある。そして、そのケータイの内容が明かされるのは、単行本で34行、1頁半ほど後のことなのである。では、その間何が書かれているかと云うと、三越湯の説明に始まり、主人公が住んでいる白金の説明やアパートの説明が延々と続く。これはまさしく、「超長編小説」ではないか。単行本の厚さは、優に35ミリを超えている。「超長編小説殺人事件」が先に書かれているので、この本を参考にしたと云う事でないことは確かだが。
 「葉桜の季節に君を想うということ」には、大どんでん返しのトリックがあるそうで、読み終えた後の感想は変わるかもしれない。しかし私にとって、読みづらい本であることには変わりがない。

超・殺人事件-東野圭吾

 東野圭吾の作品を読み始めたのは、「本は買って読む」と云うささやかな信条を捨てて、図書館で借りることにした以降である。
それでも、既に数十冊読んだことになる。読み出したきっかけは、以前にも書いたが、大学工学部の後輩と知ったからである。
 東野圭吾の魅力は、なんと言っても謎解きだろうが、それ以外にも人間関係などよく描かれており、さらにテーマが多岐にわたり、読みやすい文体にあると思う。
 今回は「超・殺人事件」、サブタイトルに「推理作家の苦悩」とあり、他の作品とは趣を異にしている。彼が本当にこんなことを思っているのかどうかは、知るよしもないが、まんざらフィクションとも思えない節がある。
 「超・殺人事件」には、
「超税金対策殺人事件」「超理系殺人事件」「超犯人当て小説殺人事件(問題編。解決編)」「超高齢化社会殺人事件」「超予告小説殺人事件」「超長編小説殺人事件」「魔風館殺人事件(超最終回・ラスト5枚)」「超読書機械殺人事件」の短編8編が収められている。おすすめは「超高齢化社会殺人事件」。

超税金対策殺人事件
 売れない作家が急にブレイクして、節税対策に躍起になると云うもの。そのために、小説の舞台を旭川からハワイに移さねばならなくなり(ハワイ旅行を取材旅行とするため)、せっかく暗号を解いて旭川に着いたが、さらに暗号の続きがあり、主人公達はハワイにが飛ぶことになる。そのほかに、温泉旅行・ゴルフ用品・自動車修理代etc.節税対策が盛りだくさんです。
超理系殺人事件
 表題のページに「この小説が肌に合わない方は飛ばし読み下さい」と注意書きがある。落ちが見えてくると、その注意書きの意味が分かる。
超犯人当て小説殺人事件
 叙述トリックが使われている犯人当て小説。「叙述トリック」とは、「小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック」(Wikipediaより)とある。もうこれは、ネタばれかもしれない。
超高齢化社会殺人事件
 90歳の長老作家が「雪の山荘資産家令嬢密室殺人事件」を執筆中。その高齢ゆえの認知症の影響で、出来上がった原稿は矛盾だらけ。その度に改稿に翻弄されるは担当編集者。家政婦がドアを開けて死体を発見したにも関わらず、密室殺人と断定したり、殺害された被害者が、容疑者のアリバイ証明をしたり。そして担当編集者は、社内で愚痴をこぼす。「まったくまいっちゃったよ。まぁあの人の原稿を受け取るのも、これが最後だな」と。そう言う担当編集者も、他の編集者たちに言わせれば、いつもこの同じセリフを言う。担当編集者も70歳過ぎの高齢者、長老作家同様にボケはじめていた。
 この作品が書かれたのは1998年で、作品は21世紀が舞台です。日本で携帯メール(電子メール)が始まったのが1999年、スマートホンが出たのが2004年です。作品中には、スマートフォンや小型ノートパソコンらしき物が登場する、理系作家の面目躍如か。ただ、木造駅舎や全国津々浦々の自動改札は、予想が外れたようです。
超予告小説殺人事件
 連載小説「コスチューム殺人事件」の通りの殺人事件が発生する。第2、第3の事件が発生するに至り、売れない作家は、一躍マスコミの寵児となる。そしてある日、犯人と名乗る男から・・・・・・・。
超長編小説殺人事件
 売れるために文章量の水増しを進める編集者と、それで売れるのか?と疑問に思う作家の話。「曲球」と云う作品が登場するが、これは実際の作品「魔球」がモデルで、長編化するために、高校野球の歴史や甲子園のうんちくを披露していく。本の厚さがベストセラーの目安になり、紙厚を増やした本も登場・・・・・。
魔風館殺人事件
 正味2頁の超短編。編集者に押し切られ、連載小説を、しかも密室殺人事件を執筆することに。ラスト5枚になっても、犯人もトリックも、アイデアが浮かばない。作家(編集者?)が取った手段とは。
超読書機械殺人事件
 主人公はミステリー小説の評論家。来る日も来る日も書評を書いている。そんなある日、高機能読書マシンのモニターにと、男が現れる。この機械、要約・感想・書評を短時間で仕上げると云うもの。書評に至っては、「おべんちゃら」「甘口」「ふつう」「辛口」「酷評」と評価モードが五段階もある。この機械があれば、仕事があっという間に仕上がると、マシンを導入するが、その行き着く先にあるものは。

上尾市民必読の図書館問題資料

 「ビジネスゲームの館」に「Fact(事実)で考える上尾市民のための図書館問題」が掲載されました。(A4)20枚の力作資料がダウンロード出来ます。
事実を積み重ねて、上平新図書館建設の不条理をついています。多くの上尾市民に観てもらいたい資料です。「市民系の発信サイト」「図書館問題を扱う議員」などへのリンク情報もあります。微力ながらブログ主もお手伝いさせて頂きました。

index(目次)の一部紹介
 ・・・・・・・・・・・
 2.四候補地案 ・・・・・・・・・・・・・ 2
 3.上平の立地性 ・・・・・・・・・・・・ 4
 4.禁句の建替え案 ・・・・・・・・・・・ 4
 5.基本構想という空手形 ・・・・・・・・ 5
 ・・・・・・・・・・・ 
 7.ケチをつけられる現本館の現状 ・・・・ 6
 8.上平複合館の実態は半館化 ・・・・・・ 8
 ・・・・・・・・・・・
 14.住民監査請求から陳述そして法廷へ ・13
 15.表と裏の署名運動会 ・・・・・・・・14
 ・・・・・・・・・・・
 21.他にやるべきこと ・・・・・・・・・19
 ・・・・・・・・・・・

Fact(事実)で考える上尾市民のための図書館問題
プロフィール

はるか

Author:はるか

かまちょ 図書館へようこそ!
書籍は自前で買う事を信条としてきた団塊世代ですが、年金暮らしとなった昨今、図書館で借りること・欲しい書籍はリクエストすることに。2016/10/13

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